電子書籍

2016年11月 8日 (火)

Kindle Unlimited

AmazonのKindleの読み放題サービス「Kindle Unlimited」ってどうなんだろうと、ふと思った。8月だか9月だかのサービス開始直後、大手出版社の書籍の多くがすぐに読み放題リストから外されたことがニュースになったのを読んだんだけど、今はどうなってるのかも気になった。

とりあえず、30日間は無料で使えるという。ってことは、この期間に数百冊をダウンロードしたら、その後にゆっくり読み放題になるのかしら…なんてな自分に都合の良いことを考えたんだけど。一度にDLできるのは10冊だけ。11冊目をDLしようとすると、1冊削除を促される。まあ、そういうことだろうなあ。

Amazonのサイトで「Kindle Unlimited」を検索してみる。何だか探しにくい。著名作家の作品があるか調べてみたけど、たくさんある中の1冊だけは読み放題リストにあるものの、ほかの本は従来通りの1冊ずつ課金。

読めそうな本は漫画と、自己啓発系本。いやあ、自己啓発はあんまり興味がないんだよなあ。とりあえず、いくつか漫画を読んでみる。

正直、毎月980円を支払う価値を見出せないなあ。文春新潮ポスト現代のどれか1冊でも週刊誌が入っていたら、迷わず加入し続けるんだけど。

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2016年10月20日 (木)

文庫X

話題の「文庫X」。タイトルを隠し、盛岡市の書店が売り出したのがきっかけで今、日本中で売れているらしい。

「文庫X 中身」で検索すると「売れない分厚い本をタイトルを隠して売っているだけだから、中身は1種類ではない」と書いている人もいるけど、それはガセで、本を特定することができた。

けど、中身の本はあちこちで品切れ状態になっているので、kindle版を購入。もはや文庫Xじゃないわ。

(12月に入り、中身が「殺人犯はそこにいる」と公式に種明かしされたので追記)

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2016年9月19日 (月)

塩田武士著「罪の声」

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昭和最大の未解決「グリコ森永事件」。身代金の受け渡しの電話では、子どもの声が使われていた。もし、その子どもが大人になった後、自分の声が大事件に利用されていたと知ったら…そんな「if」を基に、関係者たちが事件の真相を追う物語。

400ページと厚めの本ですけど一気に読める。私の世代だと「グリ森」「日航機墜落」「阪神優勝」は多感な高校生だったので、かなり強く記憶に残っている。

犯行に使われたのと同じ日本語タイプライターが自宅にあるというクラスメートがいて(私と同じ姓だった)、試しに「どくいりきけん たべたら しぬで 怪人21面相」と打ってきてもらい「こんな感じなのかあ」と思ったり。それをキャラメルの箱に入れるといういたずらをしたり。本物は「怪人」ではなく「かい人」なんですけとね。

さすが、塩田センセイ、何年も温め続けていた題材とあって、ぐいぐい引き込ませるストーリー。どうなるのだろう、どうなるのだろうという思いを強く抱かせてくれる。

と。

ここからは私の極々個人的な思い。

塩田センセイの小説は、プロットが素晴らしく、人物設定もいい。なんだけど、その構成力と、文章の細かい部分に入れてくる情景描写がミスマッチに感じる。例えていうなら、純文学の文体で、ミステリーを書いている感じ。

「構成の力も、文章表現も腕を持ってまっせ!」と持てる力を詰め込み過ぎているのではなかろうか。新聞記事が冗長になると、伝えるべき情報が何なのか分からなくなってしまうように、ミステリーならあえて乾いた文章の方がより楽しめると思う。

どうしても両方をやりたいのであれば、映画監督でもコメディーとヒューマンドラマ両方を撮る人がいるように、構成力で勝負するミステリーと、文体を読ませる純文学の双方を書いたらいいんじゃないかな。

…ってな、素人の感想をセンセイが参考にするとは思えないけど、まあ、そんな感じ。これはディスってるんじゃなくて、応援の言葉だからね。

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2015年9月28日 (月)

小堀眞裕著「国会改造論 憲法・選挙制度・ねじれ」

日本の政治家や学者が「欧米では」「グローバルスタンダードでは」というとき、欧米でも、グローバルでもなく、アメリカ基準で語っていることは多い。

確かに現代日本で、外国文化はアメリカに影響されているものが多い。例えば外国映画といえば、かなりの割合でアメリカからだ。フランス映画、イギリス映画、インド映画もあるけれど、マニアレベルといっても差し支えない。

ところが。日本の政治、法律のシステムの基本は明治維新時、欧州を参考にした。そこに戦後、アメリカ型の選挙システムをつぎはぎするような形で現在に近い制度がスタートしている。

著者はイギリス政治学が専門で、いわゆる憲法学者ではない。各国の二院制はどうなっているか、「ねじれ」が生じたとき、どのような手段で解決しているかなど、欧米諸国の事情に明るい。日本の憲法の条文にこだわらないため、政治システムの論評については、かゆいところに手が届く。

「二院制の国で、それぞれの選挙を全く別の時期に行う国は珍しい」「首相にフリーハンドで下院の解散権を与えている国は皆無」「小選挙区導入以前にも衆参がねじれている時期は長かったが、その間の法案可決率は今より格段に高い」などなど、池上彰さん並みに「そうだったのか!日本の政治」と言いたくなるような目からうろこの事実を教えてくれる。

この本は2年ほど前のに出版だが、ことしの安保関連法案採決時の混乱を予言しているかのような記述がある。なるほど、今のシステムではあらゆる場面でこうなるしかないのかと、制度設計のやり直しの必要性を感じる。

民主主義とは多数決がすべてではない。でも、多数決はすべての場合において「数の横暴」でもない。そのことをあらためて考えなければいけないと思う。

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2015年8月 3日 (月)

佐藤大吾著「1.21人に1人が当選! “20代、コネなし”が市議会議員になる方法」

市議選に立候補しようと思って読み始めたんだけど、告示に間に合わなかったわ…

…ってのは冗談ですけども。

これは、あえてだと思うけど、著者は市議を「手近な職業」のようにとらえ、実際に当選した若い市議も「兼業しようかと思うほど収入はきつい」と語る。なぜ、首長は給与で、議員は報酬なのかというと、本来は議員は本職を持ち、首長はそれが職業だから。前出の若い市議は「コンビニでレジを打ちをしようと思ったけれど、そんなことをさせるために投票したんじゃないと有権者に言われてしまう」と報酬アップを正当化しようとしている。

いやいや、レジを売ってる市議さん、お米やピザを配達している市議さんを私は知ってますよ。それは「市議がお米を配達している」のではなく「お米を配達している人が市議選で当選した」ってことなんだけどね。

2011年に出た「落語決定盤 立川談志 ベスト」CDには参院議員に当選した翌1972年の「らくだ」、沖縄開発政務次官を「辞めさせられた」後の1976年の「権兵衛狸」が収録されていて、枕に出てくる政治話がすこぶる面白い。その中で「国会議員は高座に上がるなって言うやつがいるけど、落語をやっているオレが庶民の感覚で国会に行ったんじゃないか」という趣旨の言葉があり、談志師匠らしいなあと感じる。

とはいえ、国会と市議会では報酬額は全く違う。この本によると、市議の平均「月収」は約30万円。昨年話題になった政務活動費年間600万円というのは県議の話で、人口3~5万人レベルの市だと、月額2万円とか、年間20万円程度ではなかろうか。恐らく、持ち出しの方が多いだろう。

んで、この本の話に戻って。市議を「手近な職業」のように書き始めているものの、読み進むと意外に内容は真面目で「あなたがやりたいことは民間でできるのか。それとも政治でしか変えられないのか」と、本気度を問いただす。ただ、やる気をみせる「ハウツー」が「毎日の駅立ち」だと書かれると、何だかなあという気がする。まあ、結局、理想を語っても仕方ない、顔を覚えてもらい、愛着を持ってもらえってのは正しいのかもしれない。

そんな感じで、ちょいと不思議な本。最後にあった、ゼロからスタートし、実際に市議になった人たちのインタビューは面白かった。それぞれ、どぶ板選挙に近いことをしながらも、理想を掲げていらっしゃる。地方でも急降下で投票率が下がっている昨今、こういう本が出て、少しでも政治に関心を持つ若い人が増えればいいね。

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2015年7月21日 (火)

又吉直樹著「火花」

欲しいときが買いどき。又吉直樹著「火花」をkindleで購入。1000円なり。電子データは売り切れがないからいいね。

レビューを見ると、グダクダと知ったげに批判している人の多いこと、多いこと。んで、「過去の小説をよく読んでいることは分かる」などと上から目線で書いている人に限って、文章が稚拙。はっは~ん、さては文学青年崩れで、漫才師が芥川賞取ったことに嫉妬してるんだな。

そりゃまあ、芥川賞つっても、面白い作品もそうでない作品もありますよ。いいじゃん、それで。

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2015年7月15日 (水)

島田裕巳著「靖国神社」

「靖国神社」に関するニュース記事といえば、真っ先に出てくるのが「参拝問題」。是が非でも参拝したい政治家もいれば、絶対に許さないと主張する人もいる。右は参拝、左は反対かと思いきや、たまたま聴いたラジオのポッドキャストで小林よしのり氏が、靖国神社に参拝した安倍首相を「英霊を冒涜している」と批判。「首相が参拝するだけでいい」わけではないらしい。

そんな靖国神社。A級戦犯が合祀されていることは知っていても、その歴史など、詳しく知る人は意外と少ないのではないか。ただ、ちょっと知ろうと思っても「靖国で会おう」系の絶対賛美か、「太平洋戦争の象徴」としての絶対反対の書籍が多い。

島田氏は宗教学者の立場から「問題を分かりやすい形で整理し、議論の前提となる事柄を共有できるようにすることが、この本の目的である」と、まえがきでいう。kindleは日替わり、月替わりセールをやっており、299円とリーズナブル。

島田氏らしい、ちょっと離れた立ち位置から、靖国神社のなりたち、歴史を語る。ちょっと雑というか、大雑把なとらえ方も、これまたこの人らしい文章だと思う。本編を読み終えた後、「んじゃ結局、靖国問題は解決しようがないではないか」と感じるのだけど、あとがきでは「そうではない」という。自衛隊の集団的自衛権が行使され、亡くなった自衛官は合祀されるのか。そもそも、靖国神社は変化を続けてきた。また、変わることはあると。

これを読んでいるころ、ちょうど「みたままつりの屋台(露店)中止」のニュースがあった。よっぱらいが外国人にからんだり、ナンパ目的で集まる人が深夜まで騒いで迷惑だったり、そもそも、「英霊への感謝と平和の実現を願う」という趣旨から外れているという意見があったり。まあ、地域の盆踊りだって、訳も分からずわいわい楽しんだりしているから、目的外で集まる人ってどんな行事にもあるとは思うけどね。よほど、度が過ぎていたということかしら。

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2015年6月24日 (水)

嫌韓本・嫌朝日本

ことしに入って何冊か、いわゆる「嫌韓」と「朝日新聞批判」の本を読んだ。最近、ちょっと何かあると「あいつは○○だ」と決めつけるような風潮があるので、こういう本を読んだと明かすのをためらっていた。「差別主義者の愛国主義者だ」とレッテル張りをされてもねえ…。

私は特別に嫌韓ではないし、朝日新聞嫌いでもない。ただ、複数の方向からの人の考えを知るのは、何かの役に立つかなと。いずれもkindleで購入。

・室谷克実著「呆韓論」

・週刊文春臨時増刊「『朝日新聞』は日本に必要か」

・勝谷誠彦・倉山満著「がんばれ!瀕死の朝日新聞」

・室谷克実・三橋貴明著「『妄想大国』韓国を嗤う」

もし、韓国人が見た自らの国民性、韓国人から見た日本の新聞など、また別の方向からの本があれば、教えていただきたい。

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モンゴルについても知りたいので、ジンギスカンへ。

…モンゴルに、こんな料理はありませんから。

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2015年6月 7日 (日)

最近読んだ2冊(3冊?)

百田尚樹著「海賊とよばれた男」上下

2013年の本屋大賞に選ばれたとき、かなり話題になったなあ。そのうち読もうと思っているうち、月日は流れ。貸してもらったていたものの、またしばらくそのまま。

どんどん先に読み進みたくなる文章は、著者の得意とするところなのでしょう。面白うございました。ただ、小説の発表後、著者が香ばしい発言を連発する人物だったことが判明。そういう人が書いたと思いながら読むと、また違った感想も生まれてくるかも。

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池井戸潤著「株価暴落」

もう、10年以上前、半沢直樹シリーズのちょっと前の作品。白水銀行の審査部社員が、巨大スーパーの爆発事件に巻き込まれるお話。半沢シリーズと共通する面白さもあるし、ちょっとばかりミステリーっぽくもある。主人公の坂東洋史は、半沢シリーズにも登場する。ちょっとした「スター・システム」。

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2015年4月29日 (水)

横山典士著「ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌」

2014年2月4日から日付が5日になってから1時間ほど経ったころ。

「耳の聞こえない作曲家として知られる佐村河内守さんの作品は、十数年前から別人による作曲だったと代理人が発表しました」との知らせが入った(当日2月4日のブログ)。

翌5日は夕刊デスクの後、CATVのニュース解説の担当。横山典士さんの書いた週刊文春のゲラを読み、関連取材をし、レコード業界の慣習などを話した(当日2月5日のブログ)。頼れるのは友人だね。

2014年の1、2月はオボカタ、サムラゴーチでびっくりしながらのソチ五輪突入。落ち着く間もなく、3月から新任地(現在地)。この本を読むのは、佐村河内事件を知ることでもあり、あのころのバタバタをゆっくり振り返るということでもある。先日の須田桃子著「捏造の科学者 STAP細胞事件」と続けて読み、気持ちが1年前にタイムスリップした。

昨今の取材って、メールを抑えるってのが大事なのね。国会で偽メール事件があったけど、正しいメールであれば人と人とのやり取りがつぶさに分かる。佐村河内氏と新垣氏、みっくんとのメールのやり取りはその関係性を知るのに、大切な要素だ。

著者の横山典士(よこやま・のりお)さんは、ライターと取材対象の距離感がしっかりしている。後ろからバッサリと斬り付けるのではなく、かといって、ベッタリと代弁者になるわけでもない。佐村河内氏側にも、新垣氏側にも愛ある姿勢とクールな距離。そして、自らのゴーストライト経験についても言及する。

タイトルに「全貌」って付いてる本は全貌が見えなかったり、「全米が泣いた」映画に泣けなかったりすることはよくあるんだけど、これは確かに「全貌」の看板に偽りなし。面白うございました。

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