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2019年8月27日 (火)

なぜ煽り運転が増えたのか

皆さん、こんにちは。プジョーを手放して以来の久しぶりのガイシャに乗ってちょっと浮かれている、かげさんです。

私自身、カッとなる性格ではあるのですが、車を運転しているとき、不思議と、煽り運転をしようという気にはならないし、もちろんやりません。根底には「自分の周囲の車は自分より運転が下手(である可能性が高い)」という思いがあるからかもしれません。

幅寄せする人は、相手が路肩へ避けていくことを期待しているからできるのであり、もし相手が下手な運転手なら、接触して自分の車も傷ついてしまう。相手の前に無理矢理割り込んで急ブレーキを掛ける行為も、相手がきっちり反応して停まってくれるという全幅の信頼がなければできない行為です。

周囲の迷惑を考えない傍若無人な行為に見える煽り運転ですが、その実、相手を信頼していないとできない行為といえます。なんて、ピュアな人たちなんだ。

つまり、煽り運転する人が増えている一因として「現代日本人はピュアな人が増えた」といえるかもしれません。ピュアを日本語で表現するなら、純真無垢、無邪気、脳天気な阿呆…とでも訳しておきましょう。

そんなピュアな煽り人は、逮捕されたとき必ずこう言います。「相手が先に煽った(邪魔した)」と。つまり、煽り側から見た場合、煽られた「被害者」の側にも非があるわけです。世間一般では「煽り行為」をすることは許されないわけですから、被害者側の行為が表に出て咎められるケースはほとんどないのですが、被害者の正義感、無邪気さが、煽り行為発生の遠因になっている可能性はあります。

そんな正義感を、自分の中でさらに強く正当化できる風潮として、次の2題が挙げられます。

・エコ運転で燃費を向上させるのは正義である(エコ至上主義)
・速度違反をしないことは正義である(法定速度遵守主義)

まず、エコ運転。猫も杓子も「燃費、燃費」の大合唱のこの時代。そんなにエコがこの世で一番大切なら、
そもそも車になんか乗らなければよいではないかと、私なぞは思ってしまうのですが、現代日本で「エコ」は全てを駆逐する勢いがあります。

この「エコ至上主義」を補完する車の機能として、クルーズコントロールがあります。コンピュータ任せで速度を一定に保つと燃費が向上し、アクセルを踏む必要がない。国産車の場合、80km/h程度の走行が一番燃費が良いらしい。ここで、二つめの正義とリンクします。

速度違反をしないことは正義である。

エコ至上主義と、法定速度遵守主義には本来、罪はありませんが、この二つが合わさると、こんな行為をする人が増えてきます。それは、

クルーズコントロールを使い、追越車線を80km/hで流す人。

運悪く、走行車線にも同様の運転をしている車がいる場面にだと、延々、80km/hで蓋をされたまま、付き合わされることになります。

これ、実際に出合ったとき、どう感じるか。後ろについたとき、前の運転手の年齢も性別も、どういう機能付きの車かも分かりません。なのに、カーブであろうが、上り坂だろうが下り坂だろうが、速度は一定。かなりのアクセルワークの持ち主です。クルーズコントロールを使っていなければ。

後ろについたピュアなドライバーはこう思います。「これだけのドライビング技術があるのに、前をふさいでいるのは、嫌がらせに違いない」と。

蓋をしている側のドライバーは正義。エコな運転で法定速度を守っているのだから。

後ろについたドライバーはピュア。後ろの車に道を空けるのは当然と思っている。案外、自分が後ろから煽られたら、あっさりと道を空ける善人だったりして。

・正義から見たピュア→後ろから迫る恐怖
・ピュアから見た正義→行く手を阻む憎き存在

ピュア側にはさらに「前の車は追越車線を走り続けている通行帯違反だ」と、相手を注意する動機があります。そこで「前に出て、違反行為を注意してやる」という正義感が生まれると。ピュア正義vs正義正義の対決です。

世の中、実は案外「ピュアvs正義」の闘いは、あらゆるところで繰り広げられていると思います。最終的には多数派を形成した方が勝ち。私の人生、ピュア側になったり、正義側になったりしながら、何度も煮え湯を飲まされてきましたからねえ。おかげで最近、焼酎は水でも湯でも割らず、そのまま「生(き)」でいただくことが増えました(←それはまた、別のお話)。

今回、煽り運転で逮捕された容疑者は、一般人の理解を越える人物だったのでしょう。現在「煽り運転罰則化」の流れになっているようです。ただ、私は個人的に「通行帯違反の厳正取り締まり」の方が、交通トラブルの減少に役立つのではないかと思っています。

ピュアな人が怒り出す場面を減らすような、優しい社会。でもねえ、こういう場合、正義側の人は頑なですからねえ。「エコvs燃費より歓び」「速度遵守vs速いの楽しい」の議論をしても、正義側のロジックの方が分かりやすい。

さて、と。

白いドイツ車を手に入れたことだし。次は、大きめのサングラスと、ガラケーを持つオンナと、右ストレートパンチを手に入れてきます。嘘です。

私、こう見えて(どう見えてるんだか)、かなりの安全運転主義者なんですよ。

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