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2019年5月

2019年5月14日 (火)

もしもビートたけしがブンヤだったら

もしも、ビートたけしがブンヤだったら。

おいらたちの業界でさ、「子どもの憧れの職業がユーチューバーだなんて、世も末だ」なんて批判記事を書く同業者がいるんだけども。バカじゃないのって思うんだよね。そもそも、おいらたちの仕事は「ユーチューバー側」なんだから。

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おいらたちが記事を書いていられるのもさ、食べるものを作ってくれてる農家がいて、パソコンなんかの道具を作ってくれる工業の人がいて。そういう「生きること」の土台を支えている人たちがいるから、政治がどうした、経済がどうしたって書いてられるわけ。

おいらたちは、人間が生きる基本には何の貢献もしてないんだよ。「知的好奇心を満たす」ってことを目標にしているだけでさ。ここでいう「知的」ってのは「知的かバカか」って意味じゃなくて。人が「知りたい」って思う欲求のこと。これを満たすのは新聞も、雑誌も、ユーチューブも何にも変わらない。

おいらの仕事は「世の中で起きたことを調べて文章にしてみた」ってだけでさ。アウトプットの表現方法が文章か、映像かっての違いだけで。ユーチューバーより自分たちの方が偉いんだって勘違いしてるんだったら、そんな同業者に取材先に寄り添う記事なんて書けるわけないっつーの。

漫才師より落語家が偉い。アイドル歌手よりオペラ歌手が偉い。eスポーツより囲碁将棋のプロ棋士が偉い。商業イラストレーターより日本画家の方が偉い。そんな凝り固まった頭で、新しいものなんか生み出せるわけないんで。

高尚か低俗かなんてのは、後世の人たちが決めるんでさ。落語だって、将棋だって、昔は庶民の娯楽だったんだよ。おいらが若いころ漫才ブームってのがあって漫才師の地位が向上したんだけども、今でも寄席のメインは落語で、漫才や曲芸は「色物」って呼ばれてるからね。

「最近の若いやつは新聞を読まない」って批評する同業者には「最近の年寄りはユーチューブを見ない」って返してやるよ。誰だって自分の知的好奇心を満たすために、大切な自分の時間を使ってるんでさ。若いやつは、米中経済関係のことより、コーラにメントス入れたらどうなるかっていう動画に知的好奇心を抱くんだよ。だったら、おいらたちもそういう人たちに喜ばれるようなものを書いてやろうぜっていう話でさ。

案外、おいらがこうやって文章を書いている横にビデオカメラを置いて垂れ流ししたら、どういう風に文章を組み立てるのかとか、文章を書きながらどんな飲み物を飲んでるんだろうかとか、どういう風に悩んでるんだろうかとか、興味を持って見てくれる人もいたりしてね。

でも、残念なことに、おいらの頭の中は撮影できないんだよね。これだけはおいらにも見られない。すべてを映像化するって点では、ユーチューバーの完勝だね、じゃんじゃん!

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