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2011年7月18日 (月)

鉄、この部屋

午前中、ちょっとだけ会社へ。「なでしこ世界一」の号外が転がってるかと期待していたのだけれど。

会社からの帰り、仙台出張の切符を買いに行くことにした。JR広島駅は混雑するので、最寄りの駅を選択。無人駅でなければ、駅員さんはいるはずだし、切符も普通に売ってくれる。はず。

窓口で「20日に広島から仙台、大人往復2枚。広島~東京は午前10時台のぞみ、東京から東北新幹線。帰りの特急券は要りません」と伝える。

私の知っている駅員さんは、こちらの話を聞きながら、端末をチャカチャカと打ち、あっという間に発券してくれる。ところが。ガラスの向こう側にいる女性は、私が言う言葉をゆっくり、ゆっくり紙に書いている。行き先を「仙だい」と書いたのを見て、大丈夫なのかと心配になった。

その心配は100%以上的中した。午前10時台に、広島から東京行きのぞみが3本あることは検索できたらしいが、乗り継ぎを尋ねても要領を得ない。「何時までに到着ですか」と尋ねられたので「到着時刻はいつでもいいので、なるべく乗車時間が短く、東京駅での乗り継ぎ時間が30分ぐらいで」と伝える。同行者の腰がよくないので、座ったままの時間を短縮したいのだ。

「東京の乗り継ぎは、●時○分やまびこがあります」と窓口さん。東北方面の新幹線に疎い私「やまびこって、こっちでいう『こだま』みたいなものですか」と尋ねた。窓口さんは「え?」という顔をして「しばらくお待ちください」と奥へ行く。

手に持って来たのは時刻表。ぱらぱらとめくり、別の窓口さんと2人であれこれ相談している。「あの客、何言ってるか分かんないんですけど」風の空気。いらいらする。(後で調べたら、やまびこは必ずしも各駅停車ではなかった)

いったん窓口を離れ、カウンタ脇にある時刻表を自分で調べた。広島発のぞみ、東京発はやての時刻を紙に記入し、窓口さんに提出。窓口さんは「喫煙席ですか、禁煙席ですか」。いやまあ、そういう質問は定番なんでしょうけど、どっちも全席禁煙車両なんですよ。

これでようやく切符が出てくるかと思ったら。「はやてと同時刻発車の『こまち』があるのですけど、どちらにしましょうか」

ん? 時刻表を見ると、秋田新幹線こまちと連結しているようだ。…って、私の目的地は仙台なので、どっちでもいい。っていうか、こまちに乗りたい時は、最初から言う。

ただ1度だけの乗り継ぎの切符を買うのに、えらいこと時間が掛かった。胸の名札を見ると「JR」とは違う会社名が書いてある。「JRの社員じゃないんですか」と尋ねると「JRの関連会社で、ここの駅の業務を委託されています」とのこと。

私は鉄っちゃんを名乗るほどの知識はないけれど学生時代、分厚い時刻表を買っては、路線地図と発車時刻を見ながら、空想の鉄路旅を繰り広げたものだ。周遊券やお得切符のページは隅々まで読み、往復切符を買うより安い方法を見つけると「オレって天才」とばかり、嬉しくなった。

そういう小鉄っちゃんが世の中にはたくさんいて、その中でさらに選ばれし者だけが、JRの窓口の中の人になれる。孫の家までどう行けばいいか分からないおばあちゃんには、乗り換えが煩わしくない便を選び、忙しいビジネスマンには最速ルートを即座に提示。それが、正しい「窓口さん」。

そういう、ほれぼれするようなプロの窓口さんが消えていく。今の世の中、あらゆる業種のあらゆる職場で、プロの仕事が駆逐され、外注化が進んでいるように思う。「端末を検索すれば誰でもできる仕事」という経営判断かもしれないけど、違うんだよなあ。仕事には誇りと愛が必要。JRの窓口には、真の鉄っちゃんに座っていてほしい。

そんな祝日。

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廿日市友の会で盛大(でもないけど)なる送別会。おいしゅうございました。

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