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2009年11月25日 (水)

人間失格

今日のタイトルを見て「ようやく自覚したか」と思ったのは、どこのドイツだい?

…っと。軽く滑ったところで。今日の話はもちろん、太宰治。古い文学は、ネット上の青空文庫に全文が置いてあるだけでなく、朗読のポッドキャストもある。著作権保護期間云々で、すべて無料。ありがたや。

ランニングをする時、以前は曲を聴いていたのだけど、本の朗読は神経を集中するのにちょうどいい。そんなわけで、少しばかり前から聴いているのがこれ、「人間失格」。

夜の暗い公園を周回しながら、耳から入ってくる人間失格。距離を重ねるごとに高揚してくる気持ちとは逆に、腹の底の方に落ちていく人間失格。走り終えた後、何ともいえない感覚になる。人間失格。

そんな人間失格。ランニングをする1時間やそこらでは到底、朗読は終わらない。少しずつ分割して聴いていて、今は<第二の手記>が終わったとこ。高校時代に何度か読んでいるのでストーリーは知っているはずなのだが、あらためて耳から読むと、違った印象を受けて面白い。表現の細部は、全く記憶に残っていないところもあった。

<第二の手記>で自分に好意を持っている3人の女を紹介する。下宿している仙遊館の娘が「手紙を書くから」といって部屋にやってくるのだけど、どうせ何も書いてないのだろうと「自分」が思う場面。朗読者はこう言った。「へへののもへじでも書いているのに違いないんです」と。

へへののもへじ? 私の記憶では「へのへのもへじ」としか言わないんですけど? 繰り返し聴いてみたが、確かに「へへののもへじ」と言っている。これは確かめなければ。

で。

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i文庫を開く。すぐに該当箇所を発見。やはり、文字で見ても「へへののもへじ」だ。ググってみたら、どちらも同じぐらいの件数だった。ひょっとして、西日本と東日本では違うとか。

これらのポッドキャストを聴くこと、i文庫を見ること、ネット検索はすべてiPhoneでできる。すごいねえ、iPhone。こんぴーたーオタクの物じゃないんですよ、iPhoneは。文学青年のあなたも、さあ、手に入れたまへ。

…宣伝かよっ。

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