イチローは最強の打者であった
昨日、イチローが9年連続200安打を達成した。大リーグで初の快挙。イチローは最強の打者かというやつを書いたのが8月21日(内容は、松中のヨイショだけど)。記録達成はすぐだと思ったものの、ふくらはぎを痛めて欠場があったり、順風満帆とはいかなかった。ともかく、イチローってすごいや。
と。
これから、イチローのバッティングのどこが優れているかを語ろう…てなわけではなくて。自分の実感から一つ、イチローのすごさを挙げとこう。何がすごいかって「ここぞの安打は待たせない」とこ。
時差の関係で、大リーグの試合って日本の午前中のことが多いでしょ。節目の安打が夕刊に間に合うかどうか、やきもきしそうな時。イチローは必ず、早い打席で記録を達成してくれる。そして、日本中の紙面に「イチロー」の大見出しが出る。たぶん、紙面の締め切り時間を馴染みの記者に聞いていて、そこに間に合うように打ってくれる…じゃなくて、打ってあげてるのだ。
昨日もきっとそう。雨のため、4時間半、試合開始が遅れた。ダブルヘッダー第1試合で1安打し、今季の安打が199。第2試合が始まったのが、日本時間の午前10時。
「試合が雨で遅れなければ、どの打席で打ってもよかったんだけど。これだけ遅れてしまったら、第2打席までに打てば夕刊に間に合うな」
…とイチローが言ったのかどうかは知らないけれど。スターのことを「見出しになる男」と表現することがある。けどね、見出しになるには、新聞の締め切りに間に合わんといけんのんよ。新聞に間に合わせる男。彼こそ、まさに「見出しになる男」だなあと思ったのであった。現場では「新聞記者泣かせ」と言われることもあると聞くけど、紙面編集の側からは「整理記者泣かせ」ない人。
これからも、有言実行、時間厳守での記録達成、お待ちしております。スター、バンザイ。
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