« オイリー | トップページ | 食は生きる基本 »

2009年8月21日 (金)

イチローは最強の打者か

スポーツ面を作っていると「イチローまた2安打」とか「10試合連続マルチ」とか、安打を放った記事が日々、配信されてくる。ニュースを報道するのが新聞だとすれば、イチローが安打を記録しても、もはやニュースではないのではないかと思う時さえある。昨日(米国時間19日)現在、大リーグ通算2000安打まで14、9年連続200安打まで19。残り試合は42もあるから、記録達成は時間の問題でしかない。

と。
そんなイチローのスタイルは、米国では全面的に受け入れられているわけではない、という大リーグ通の書き物をよく目にする。その理由は四球が少ない、それに三振が少なくないこと。1番打者なら、自分の安打の数字だけにこだわらず四球を選ぶべきだ、ということらしい。現在の野球では、四球は四球としての記録にしかならないが、かつては安打に数えていた時代もあると聞く。それならば、ここで机上の空論、「もし、四球が安打だったら」という計算をしてみよう。

まずは、イチローの成績。
04年 704打数 262安打 打率.372 …四球49 三振63
05年 679打数 206安打 打率.303 …四球48 三振66
06年 695打数 224安打 打率.322 …四球49 三振71
07年 678打数 238安打 打率.351 …四球49 三振77
08年 686打数 213安打 打率.310 …四球51 三振65

確かに、安打の数に比べ四球はその5分の1~6分の1しかない。
それでは、我らがホークスの主砲、松中を見てみる。ま、日米では選手の質が違うし、試合数も違うし、それにスタイルが全く違う選手なので比較にさほどの意味はないけど、まあクーロン城の遊びなので。ちなみに松中は、04年に三冠王に輝いたものの、その後は「日本一高い置物」という称号を得ている。

松中の成績。
04年 478打数 171安打 打率.358 …四球84 三振67
05年 483打数 152安打 打率.315 …四球76 三振85
06年 447打数 145安打 打率.324 …四球102 三振37
07年 440打数 117安打 打率.266 …四球68 三振66
08年 538打数 156安打 打率.290 …四球77 三振91

07年、08年の落ち込みぶりはがっかりだけど、注目したいのは06年の成績。この年は本塁打が19本に終わったものの、四球は102、三振はたったの37。いい意味でも悪い意味でも、4番打者らしくない。

--------------

と。ここまできたので、今度はいよいよ、「四球が安打だったら」の計算をしてみる。単純に四球を打数と安打に足し、それで打率を出すという荒っぽいやり方だけど、まあ許してくだされ。かっこ内は、四球を安打と数えない普通の打率。

    イチロー              松中
04年 753の311 打率.413(.372)  562の255 打率.454(.358)
05年 727の254 打率.349(.303)  559の228 打率.408(.315)
06年 744の273 打率.367(.322)  549の247 打率.450(.324)
07年 727の287 打率.395(.351)  508の185 打率.364(.266)
08年 737の264 打率.358(.310)  615の233 打率.379(.290)

この「もしも」があったなら、酷評された昨年の松中の打率は、イチローより上だったことになる。本当は、こんな無駄な計算をするより、出塁率っていう便利な数字があるんだけどね。

けど、この「もしも」を導入すると、一つだけ思いつく利点がある。それは、シーズン終了間際、首位打者争いをしている選手を抱えたチーム同士の敬遠合戦がなくなること。敬遠したら相手の打率が上がると思えば、真っ向勝負をして抑えにいくだろう。打者も四球を選ぶために、真剣に選球眼を磨く。そして、野球はよりエキサイティングになっていくのだった。

以上、真夏の夜(暦の上では秋?)の夢、たわごとでしたとさ。おしまい。

|

« オイリー | トップページ | 食は生きる基本 »

スポーツ」カテゴリの記事