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2009年7月21日 (火)

ベスト大河は「山河燃ゆ」

コネタマ参加中: あなたのベストオブ大河ドラマといえば何?

先週に引き続き、コネタマに参加してみましょう。「大河ドラマ=時代劇」と思っている人も多いのかなあ。事実、「女太閤記」とか、夢中になって見てた子ども時代。

けど。

私のベストオブ大河は文句なしに「山河燃ゆ」。山崎豊子の「二つの祖国」を原作とした、太平洋戦争を挟んだ時代の日系人兄弟や家族の悲劇を描いた物語。

まずは、キャストが最高。主役の天羽兄弟では、アメリカ側につく兄・賢治が松本幸四郎、弟・忠が西田敏行。アメリカ寄りの日系兵チャーリーは沢田研二。天羽兄弟の父は三船敏郎、妹は柏原芳恵。このほかにも、賢治の妻・エミーは多岐川裕美、幼友達は島田陽子、 エミーの母は塩沢トキ。賢治の過去の恋人は大原麗子で、外国人店員にアグネス・チャン、ちょい役にブレイク前の渡辺謙。全員が、今の邦画で主役級ですよ。これだけのキャストを集めて、近現代史を題材にドラマを作ったら、重厚で最高にならないはずがない。

次に、舞台となった時代が最高。私が時代劇より近現代史が好きになったのは、この作品を高校1年の時に見たからといっても過言ではない。劇中、日米の狭間で苦悩した人と同世代の人は、このドラマが放映された当時、まだ多数が存命。つまり「テレビの中のこと」と同列の経験をした人が、自分の身近にいるということ。何となく遠い存在だった「歴史」の授業が、一気に身近に感じられるようになった。

さらに個人的なことでいうと「極東国際軍事裁判」なるものが映像化されたのを初めて見たのがこの作品。今も、右からだったり左からだったり、色んな極東軍事裁判モノが出れば、自分の目で確かめようと思うようになったのは、この作品を見たからだと思う。

大河ドラマには珍しく、主人公が架空の人物なので「大河ドラマは歴史の勉強になる」と信じている人には不評だろうし、昨今の「大河ドラマの舞台になれば、町おこしになる」と考えている人にとっても無意味な作品かもしれない。けど、実在の歴史上の偉人を主人公にした大河だって、人物設定は脚本家の意のままに改変されているし、こういう一般人が歴史に翻弄され、そして歴史をつくってきたのだと考えると、その持つ意味は少なくないと思うのだ。

ビデオ化、DVD化はされていないらしい。ジュリー演じるチャーリーが暴漢に刺され、鉄格子の前で「今夜はアンラッキーだぜぃ」と言いながら息を引き取るシーンとか、私の脳内録画にはしっかりと残っている。今こそ是非、その歴史観を映像化してほしいな。

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