今回の入院で、過去の入院と違った点のひとつは「全くテレビを見なかった」ことです。退院は明日の予定ですが「見なかった」と過去形で言い切ったのは、これからも見るつもりがないから。テレビが不要だというわけではなく、今回の入院ではiPad miniがメイン機となりました。

私がテレビに期待する2本柱は「ニュースとスポーツ」です。動画配信サイトでは、テレビ局発のニュースがリアルタイムで流れてきます。スポーツ中継は、もはやテレビよりネットのほうが充実しています。入院当日のボクシング、井上尚弥vsフルトン戦はLeminoでの独占配信でした。もう、これが見られないならテレビ要らない。そして、配信は見逃し再生もできます。尚弥戦は試合の翌朝、麻酔が抜けてからあらためて全部、見直しましたからね。録画機能も兼ねているようなものです。
そして、新聞アプリは毎朝自動で更新されるし、ブログも書けるし、動画サイトで映画見放題、サブスクで音楽聴き放題。これら全てiPad miniで済ませられます。なんて便利な世の中なんだ。
「入院の記録」の一番最初のシリーズは2007年11月。当時の日記は全て手帳に手書きで残し、退院後に22日間分をまとめてパソコンでパンチし、公開したものです。当時、ベッド上の通信手段はガラケー。それでも、こんなもの を病床から更新し続けていたようです。これは恥ずかしくも懐かしいブログだなあ笑 その都度、ベッドの上から更新している今との違いを痛感します。

今回の入院で大活躍なのが、AirPods Pro2です。2022年末ごろにやって来て半年ちょっと使っています。音質がいいとか、充電が保つとか、そういうことではなく、遮音性の高さ。これがめちゃめちゃ重宝します。
4人部屋で、付き添いの出入り自由な病室だとほかの人の話し声や物音、いびきなどなど気になります。そんな時はこれ、AirPods Pro。何か音楽を聴いていてもいいですし、何も聴かなくても、自分の耳にぴったりフィットした耳栓としてつけっぱなしでもOK。これ、ホント役立ちました。聞きたくない音って病室にはかなり多いですからね。
気をつけなければいけないのが、医師と看護師の巡回。あちらさんは、カーテンを開けたらいきなり話しかけてこられます。時刻を見計らって事前に遮音モードを解除するなり、片耳を外すなりしています。
これら以外では、愛用するKindleを持ち込んでいます。読みかけや、いつかまとめて読もうと思っているものを端末にダウンロードしているので、いくらでも暇つぶしはできるはず…と考えていました。
実際には、身体が痛い時に本を読む意欲は湧きません。2年前の記録を読むと、入院してすぐ3冊ほどやっつけたという記載がありました。あの時はただ寝ているだけの入院でしたからねえ、今思うとめちゃ楽な休暇みたいなものです。今回は、ほぼ読書は進みませんでした。
暇つぶしには、YouTube動画を見ているというのもあるでしょう。書籍は主体的に自分で開かないといけないけど、配信動画は受動的にぼんやりしていても、退屈しのぎをしてくれます。これ、昔のテレビのポジションだね。