2023年7月31日 (月)

退院の朝にメモ書き

病院への不平不満を言うわけではないのですが、今後のことも考えてメモ書き。

術後から胸を締め付けるような痛みがあります。最初は終日、その後頻度は下がったものの、きょう未明も痛みで目が覚めました。この痛みについて医師、看護師に訴え続けたのですが、反応が鈍い。いや、鈍いというより、スルー、無視と言ってもいいでしょう。

「切った場所と違うので手術と関係ない」「どうして痛いんでしょうねえ」「たぶんそのうち治ります」「痛いって言うのなら痛み止めでも出しましょうか」

っという感じの返答です。シャツの上からお腹を触診(ちょっと撫でる)されたことはありましたけど、まともに対応する気がないみたいです。

こちらが「痛い」と伝えているのに「痛いはずない」と答えるのって、おかしいんだけどなあ。

ひょっとしたら、ほかのとこの病気の予兆かもしれないので、そういう意味も込めて、このまま、退院日朝の思いを載せておきます。何かの予兆じゃなければ、そっちのほうがいいんだけどね。

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2023年7月30日 (日)

社会復帰間近な入院6日目

午後10時の消灯の後、割とそのまま寝るリズムになったせいもあり、朝は午前5時台に目覚めています。

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ベッドが「窓側の特等席」というのも早起きする一因かな。カーテンの向こうが明るくなると、なんだかワクワクして起きてしまいます。特に何の予定もないのにね。

これが自宅の場合、なるべく朝日の入らないような遮光カーテンを掛けていて、1分でも1秒でも長く睡眠時間を確保しようとしています。現在は昼間の時間に仕事していますけど、深夜帯に仕事をしていたころの名残。いかに上手に睡眠をとって万全の体にしておくか、それを最優先しているころが長く続いていましたからねえ。これを機に、自室も光を取り入れようかな。

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今日から「全粥」です。じゃぶじゃぶの3分粥と比べるとこれはもう、普通のご飯。食べ応えがあると同時に量も増えていますので、カロリーも増えています。この全粥、味噌汁(卵・タマネギ)、煮浸し(ほうれん草・人参)の3品で337kcal。さあ、元気になるべ。

夕方、家人が荷物を受け取りに来てくれました。手荷物を軽くして、あすの退院に備えます。

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入院時の大事なお供

今回の入院で、過去の入院と違った点のひとつは「全くテレビを見なかった」ことです。退院は明日の予定ですが「見なかった」と過去形で言い切ったのは、これからも見るつもりがないから。テレビが不要だというわけではなく、今回の入院ではiPad miniがメイン機となりました。

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私がテレビに期待する2本柱は「ニュースとスポーツ」です。動画配信サイトでは、テレビ局発のニュースがリアルタイムで流れてきます。スポーツ中継は、もはやテレビよりネットのほうが充実しています。入院当日のボクシング、井上尚弥vsフルトン戦はLeminoでの独占配信でした。もう、これが見られないならテレビ要らない。そして、配信は見逃し再生もできます。尚弥戦は試合の翌朝、麻酔が抜けてからあらためて全部、見直しましたからね。録画機能も兼ねているようなものです。

そして、新聞アプリは毎朝自動で更新されるし、ブログも書けるし、動画サイトで映画見放題、サブスクで音楽聴き放題。これら全てiPad miniで済ませられます。なんて便利な世の中なんだ。

「入院の記録」の一番最初のシリーズは2007年11月。当時の日記は全て手帳に手書きで残し、退院後に22日間分をまとめてパソコンでパンチし、公開したものです。当時、ベッド上の通信手段はガラケー。それでも、こんなもの を病床から更新し続けていたようです。これは恥ずかしくも懐かしいブログだなあ笑 その都度、ベッドの上から更新している今との違いを痛感します。

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今回の入院で大活躍なのが、AirPods Pro2です。2022年末ごろにやって来て半年ちょっと使っています。音質がいいとか、充電が保つとか、そういうことではなく、遮音性の高さ。これがめちゃめちゃ重宝します。

4人部屋で、付き添いの出入り自由な病室だとほかの人の話し声や物音、いびきなどなど気になります。そんな時はこれ、AirPods Pro。何か音楽を聴いていてもいいですし、何も聴かなくても、自分の耳にぴったりフィットした耳栓としてつけっぱなしでもOK。これ、ホント役立ちました。聞きたくない音って病室にはかなり多いですからね。

気をつけなければいけないのが、医師と看護師の巡回。あちらさんは、カーテンを開けたらいきなり話しかけてこられます。時刻を見計らって事前に遮音モードを解除するなり、片耳を外すなりしています。

これら以外では、愛用するKindleを持ち込んでいます。読みかけや、いつかまとめて読もうと思っているものを端末にダウンロードしているので、いくらでも暇つぶしはできるはず…と考えていました。

実際には、身体が痛い時に本を読む意欲は湧きません。2年前の記録を読むと、入院してすぐ3冊ほどやっつけたという記載がありました。あの時はただ寝ているだけの入院でしたからねえ、今思うとめちゃ楽な休暇みたいなものです。今回は、ほぼ読書は進みませんでした。

暇つぶしには、YouTube動画を見ているというのもあるでしょう。書籍は主体的に自分で開かないといけないけど、配信動画は受動的にぼんやりしていても、退屈しのぎをしてくれます。これ、昔のテレビのポジションだね。

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2023年7月29日 (土)

ほぼ放置プレイの入院5日目

昨日、点滴の針が身体から外れ、固形物食事のリハビリがスタートしました。点滴がないということは、ほぼ治療行為がなくなったのと同義。これからの私は、病院食を口にしながら自分の治癒力に懸けるだけです。土日をなるべく健康向上に心掛けながら過ごし、週明け月曜日7月31日には少しでも元気に退院しよう〜というのが、現在の小さな目標。

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予定通り、午後から院内の理容室へ。スッキリしました。身なりも、気持ちも、少しずつ退院後にシフトです。

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今日から、ご飯のリハビリは5分粥。3時のおやつにはホットケーキが出ました。

夜、「明日から、ご飯がもっと普通になりますけど大丈夫ですか」と尋ねられました。全然、無問題です。むしろ、もっと固形物を食べられそうな気がしています。

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2023年7月28日 (金)

少しだけ動き始めた入院4日目午後

固形物を口にしたからか、少し動きたくなりました。つまり、これまでは「動くのも億劫だった」というわけです。

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ちょっとだけ外の空気を吸いに出てみました。暑い。ただただ暑い。ニュースでは30度台後半の灼熱だと伝えています。入院中の散歩で倒れたら元も子もないので、すぐに戻りました。

汗だくになり着替えようとした時ふと、着替えのTシャツの枚数が残り入院日数に足りないことに気づきました。入院前は、家人がちょくちょく寄って洗濯物を回収して、綺麗なTシャツを持って来てくれるんじゃないかと思っていましたが、そんな余裕はないようです。

病室のすぐ前にコインランドリー部屋があったので、使ってみることにしました。シャツは洗面台で石鹸を使い手洗い。コインランドリーは乾燥機だけ拝借します。60分間回せば乾ききるかと思いましたが、生乾き。ベッドが窓際でテラスに出られるので、外干ししました。

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点滴は昨夜いったん終わりましたが、針は刺さったままです。予定表を見ると点滴は3日目までとなっています。ひょっとして抜き忘れかなと思い看護師さんに声を掛けると「すぐ抜きますね」と言われました。これで、体に入っていた針、チューブ類は全て外れました。わーーい、何だか爽快♪

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昼ごはんは3〜5分粥、芋の含め煮、そしてうどんです。これまで、全てスプーンで食べていましたが、いよいよ箸の出番です。なんか、力がぐんぐん付いている感じ。ただ、昼食から2時間ほどすると、胸がきゅーっと痛くなる例のやつが襲ってきます。

午後の血圧は113、68。

今朝まで腹痛がひどかったり、喉の痛みも続いたり、治っている実感はさほどなかったものの。入院後初のお通じが少しだけあったり、ちょっと歩き回れるようになったり。

そんな良い兆候を少し感じていたら「来週明けに退院しますか」と言われました。入院する前には「1週間程度」と聞いてはいたものの、過去の入院ではなんだかんだで決定を先延ばしされた経験があり、予定通りにいかないものだという先入観がありました。何だか気持ちが明るくなってきますね。

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固形食事が始まる入院4日目午前

前日よりは、かなりマシな目覚めの4日目です。ただ、空腹時に胸を締め付けられるような息苦しい痛み。これは、治らないみたいですね。我慢して、慣れるようにしてみます。

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現在、このブログはiPad mini(第6世代)を使って更新しています。かつて使っていたポメラのように、キーボードを持ち歩いているのですが、実際には画面だけで完結するほうが楽チンです。

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ついに、入院4日目にして、形のある朝食の登場です。3〜5分粥、麩の味噌汁、炒り卵。ここはスクランブルエッグなどという洒落た名称ではなく呼ばず、子どもの頃から馴染みのある炒り卵と呼びたい。

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10時のおやつは、チチヤスヨーグルトでした。

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2023年7月27日 (木)

久々の食べ物を口にした入院3日目

腹痛は相変わらずです。今日から流動食が始まります。

胃ガンの内視鏡手術の後は、胃潰瘍と同じ状況になっているのだそうです。胃液を減らす薬、胃の粘膜を保護する薬などを投薬しつつ、柔らかい物から食べます…というか、飲みます。

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重湯、具なし味噌汁、お茶の3点セットでした。入院前の24日午後9時以来、60時間ぶりの食事です。

2年前に大腸の憩室炎で入院した時の絶食は、空腹感がずっと続きかなり苦痛でした。今回はさほど空腹には困りませんでしたけど、その代わり腹痛が続いています。「より大きな痛み」が心を支配するんでしょうね。

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朝の重湯と味噌汁は数分と掛からず、秒単位で飲み干しました。このペースで朝昼晩の3回だけの栄養補給は厳しいなあ…と思っていたら。

3回の流動食に加え、10時、15時にも何かが届きました。10時は温めた牛乳100ml、15時は野菜&フルーツジュース。これは素直に嬉しい、ありがたいです。

流動食を腹に入れて、少し胃が落ち着いたのでしょうか、腹痛が緩和してきた気がします。加えて、朝の時点ではつばを飲むのも痛いぐらいの喉の状況でしたが、こちらもちょっとずつ改善しているようです。

プリン、杏仁豆腐ぐらいの間食はOKかな。胃に負担をかけないものから食べていきましょ。

夜、センセイの巡回で「順調なようなので、来週月曜(7月31日)の退院でいかがでしょうか」と言われました。入院前も7月25〜31日の1週間程度の予定と伝えられていたので、ほぼ想定通りに進んでいるようです。

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2023年7月26日 (水)

腫瘍よりほかが痛い入院2日目

前夜は意識が朦朧としたまま眠りに就きました。朝までぐっすりとはいかず、猛烈な腹痛が朝まで続きました。もっというと、朝までどころか一日中。波のように、下腹部からぐっと痛みが込み上げ、胸と息が詰まるように上がった後、潮が引くように回復。数十秒おきに、この痛みが襲ってきます。

医師、看護師に痛みが続くことを訴えましたが、ほぼスルー。「切った場所と違うので、痛くないはずです」と言われたり。「痛くないはず」って、現実に眠れないくらいずっと痛いのが続いていますよ。

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前日の手術直後から、指先を挟んでいた心電図は、一夜明けて問題ないとのこと。朝になって外れました。この時点で、まだ、尿管用チューブと点滴が繋がっています。

正午ごろ、手術翌日の内視鏡検査。看護師さんたちは「セカンドルック」と呼んでいました。このセカンドルックは問題なかったようで、昨日の手術前から付けていた尿管用のチューブが外れました。これ、痛いし、気持ち悪いし太ももにテープ貼られて蒸れるし。少しだけ、自由になれた気分です。

夕方、絶水が解禁されました。30時間ぶりに、口から水分補給をしました。久しぶりの水は「この世で一番うまい飲み物だった」みたいなエピソードが生まれることはなく、ごく普通の水でした。きっと、体自体が点滴によって水分は十分に補給されているため、久々の経口水だからとって、特別には感じなかったんでしょうね。

就寝前、手術前から繋ぎっぱなしだった点滴もいったん、外れました。これにて、体に繋がっていたコード、チューブ類はとりあえずゼロに。明日になると、また点滴をするみたいですけど。

手術翌日。腹痛が続くのはイヤですが、一番痛いのは喉です。2日続けて内視鏡を入れ、傷ついたのかもしれません。手術中には吐きそうなくらいえずいたので、ケーブル類などが喉の辺りにぶつかったでしょう。

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2023年7月25日 (火)

腫瘍切除入院1日目

午前10時、まだ誰もいない4人部屋の入院病棟にチェックイン。そもそも、何の自覚症状もない中での入院なので、この段階ではまだリゾートホテルにでも来た気分。ここから怒涛の術式への準備が始まる。

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左手に2カ所、点滴用の針を刺された。採血用と手術中に使うものだとかの説明を受けたが忘れた。体に管が刺さると、病人気分になってくる。

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んで、次が初体験の尿管用のチューブ。麻酔もなく、先っちょから押し込んで入れるそうである。「お腹から、あーーーーと声を出すと気が紛れるかもしれません」とご指導を受けました。かなり大声で「あーーーーーーーー」と何度も叫びました。結論。尿管のチューブの挿入は痛いです。

手術内容は、胃のポリープを内視鏡で切る簡単なお仕事みたいな説明を受けていました。30分ぐらいでチャチャっと終わりますよ的な。

午後3時ごろから抗生剤の点滴を入れて準備し、そこから内視鏡作業室みたいなところに移り、喉の麻酔をのんだり、塗ったりされました。「眠たくなる薬」を点滴されると、寝ている間に終わっているはずだったらしいのですけど。

午後4時前に内視鏡が入り、あれやこれや、術式が終わったのは午後6時を過ぎていました。2時間以上かかったようです。しかもその間、眠っているということはなく、夢うつつの状態。痛かったら目を開けて合図をするようにとか、切除した場所のモニター画面などを見せられました。こちら、意識半分、眼鏡も掛けていないので、ほぼ、何を見たのか分かりません。

手術が終わり意識朦朧のまま、ストレッチャーに乗せられ入院病棟へ。妻によると、出血が多かったこと、切除範囲が初期の想定より大きかったことなどで、時間が掛かったそうです。

部屋に戻って1時間ほどたっても、頭はぼんやりしたままです。目をつぶればそのまま寝入ることができたかもしれません。

しか〜し。今夜は井上尚弥の初スーパーバンタム級戦にして、タイトルマッチというフルトン戦。観ずに寝られるわけがなかろうと、頭がふらふらになりながら観ました。結果だけは生で観たものの、尚弥のKO勝ちを確認した後、倒れるようにベッドに寝入りました。翌日、追っかけ配信で再確認です。

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2023年7月24日 (月)

腫瘍切除入院0日

61日、人間ドックを受診しました。たまたま「胃カメラでも飲んでおこうか」と予約しました。ほんとにたまたま、初胃カメラです。通常は3週間後ぐらいに検査結果を報告するそうで、当初は622日にドックの結果を聞きに行く予定でした。

ところが、69日の夕方、「至急お伝えしなければならない」と自宅に電話があったようです。自宅にいた娘から連絡があったので、クリニックに電話をかけてみたものの、この手のクリニックって夕方の診療時刻を終えると、自動で留守番電話になってしまうんですよね。

ネットに緊急連絡先があったので、掛けたてみたら繋がりました。よかった、繋がったねえ。とりあえず、電話を取り次いだ娘はひと安心。ただ、この電話の内容がよくない。

6 9日は金曜日。「至急お伝えしなければいけないことがあるので、週明けにクリニックに来ることはできますか」と電話の向こうはおっしゃいます。「至急ってことはガンか何かが見つかったんですよね」と尋ねると「それは私の立場では申し上げられません」との返答。

いや〜、「月曜日になったら、何かの重い病気の告知をするので、それまで週末を楽しんでね」ってわけです。そんなん、まともな週末を送れるわけがないでしょう。

612日(月)クリニックに行くと、開始15秒で「ガンの細胞が見つかりました」と宣告を受けました。胃ガンです。早めに切った方がいいだろうとのことで、725日から入院することになりました。

…そんなわけで入院前夜の724日。午後9時以降の食事禁止って、大した制限ではないと思ってましたけど、意外と口が何かを欲しがります。普段から、ちょいちょい軽い物を口に入れているのだとあらためて知りました。

「入院の記録」っていうブログのカテゴリ。これは、昔入院した時の話をまとめておこうと、1 回限りのつもりで作ったのにねえ。こんなにも何年かおき、定期的に更新することになるとは、思いもしませんでした。人生初の入院が2007 年ですから、16年間もひっそりと続く人気連載です。

「人気連載」と書いたのはあながち嘘でもなく、入院時の心配事とか、同じ症状で入院した人が検索したりとか、そんな人がやってくるのでしょう、まとまったアクセスになることもあります。今回の「腫瘍切除編」も、後から読んでも手術と回復の流れがわかるよう、その日その日に起きたこと、そして、感じたことを書き連ねておきたいと思います。

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